B型の工賃を上げるには?利用者・事業所ができる工夫
B型の工賃は、利用者の努力だけで決まるものではありません。事業所の販路、作業単価、生産効率、支援体制によって大きく変わります。
とはいえ、利用者側にも、事業所側にも、工賃を上げるためにできることはあります。
利用者ができること
得意な作業を支援員に伝える
軽作業、PC作業、清掃、接客、制作など、得意・不得意は人によって違います。得意な作業に入れると、作業量や品質が安定し、工賃アップにつながりやすくなります。
通所ペースを少しずつ安定させる
工賃は利用時間や作業量に連動することが多いため、無理のない範囲で通所ペースを安定させることが重要です。
いきなり週5日に増やす必要はありません。週2日を安定させてから週3日にする、午前だけから午後も少し試す、という段階的な増やし方で十分です。
工賃アップの条件を聞く
「どうしたら工賃が上がりますか」と聞くのは悪いことではありません。
事業所によっては、作業の種類、検品の正確さ、出席率、役割分担などで工賃が変わります。条件がわかれば、目標を立てやすくなります。
事業所が見直すこと
作業単価の低い仕事に偏っていないか
内職系の単純作業だけでは、工賃を大きく上げにくいことがあります。企業からの継続受託、地域店舗との連携、自主製品の販路づくりなど、収益源を増やす視点が必要です。
利用者の得意不得意を作業配置に反映できているか
同じ作業でも、向いている人が担当すれば品質とスピードが上がります。工賃向上は「もっと頑張らせる」ではなく、配置と工程を見直すことでも実現できます。
工賃規程がわかりやすいか
工賃アップの条件が不透明だと、利用者の納得感が下がります。計算方法、支払日、加算条件、欠席時の扱いは、誰が読んでもわかる形にしておきたいところです。
工賃向上計画で見るべきポイント
B型事業所は、工賃向上計画を作成し、目標工賃や具体的な方策を整理します。
計画を見るときは、次の点が重要です。
- 目標工賃が現実的か
- 販路拡大の具体策があるか
- 作業効率を上げる工程改善があるか
- 利用者のスキルアップ支援があるか
- 振り返りと見直しの時期が決まっているか
目標だけ高くても、実行する手段がなければ工賃は上がりません。
まとめ
| 立場 | できること |
|---|---|
| 利用者 | 得意作業を伝える、通所ペースを整える、工賃アップ条件を聞く |
| 事業所 | 高単価案件の開拓、作業配置の見直し、工賃規程の明確化 |
| 共通 | 無理なく続けられる範囲で改善する |
工賃の平均額と計算方法は「就労継続支援B型の平均工賃はいくら?」で解説しています。工賃が高い事業所の探し方は「工賃が高いB型事業所の見分け方」も参考にしてください。
参照元:
- 厚生労働省「工賃向上計画について」
- 厚生労働省「平均工賃(賃金)月額の実績について」
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